お客さまの事業の成長が、アルメックスの喜び

執行役員 開発本部長 竹原 広機
執行役員 開発本部長 竹原 広機
2018年8月公開

ご要望を超えたプラスαのものづくりで、価値ある製品を世に生み出していく

開発本部の体制について、教えてください。

開発本部の中には、大きく分けて5つの課があり、その中の一つである東京開発課には、1課から4課まで担当する製品が異なる4つの部署があります。岐阜開発課では、ハードウェア関係の取り扱いが多く、企業さまのマネジメントも行っています。そして、5つ目がテスト検証課。製品が完成した時、開発本部の中の社員がチェックをするとどうしても開発者目線になってしまい、第三者の意見を取り入れることができないのではという理由から昨年、新しく発足しました。

大きく分けてこの5つ、全部で8課の部署を合わせて、総勢60名ほどの社員で製品やサービスの開発を行っています。

開発本部では、実際にどのようなフローで開発を進めていくのですか?

各事業部の中にそれぞれ事業企画部門があり、お客さまからのご要望を反映した企画が立ち上がります。そこから、私たち開発本部に正式な依頼が来て、開発を行うという流れになっています。その中には、これまで関わったことのなかった業界のお客さまからの依頼や、収益化することが難しいと思われるような依頼もあります。それでも、未来のことは誰にもわかりません。「それ、面白いね。こうしたら、もっと便利になりそうだね」そう思えるものは、チャンスをいただけたと思ってありがたく依頼を受けるようにしています。

開発を行う上で、大切にしていることはありますか?

開発本部では、お客さまに言われたものをそのまま作ることが仕事だとは思っていません。まずは、お客さまがなぜその製品やサービスを欲しいのかという部分を、きちんと把握して咀嚼する。アルメックスのものづくりは、そこから始まります。例え、お客さまの要望する製品をそのまま作ったとしても、それがお客さまのその先にいるエンドユーザーから求められるものとは限らないからです。ですから、案件によっては開発本部がゼロから開発を行う製品やサービスもありますし、パートナー企業の製品を厳選して組み合わせ、一つの製品やサービスを完成させることもあります。

製品を作っているうちに、時にはお客さまと意見が衝突したり、失敗したりすることもありますが、長年のノウハウを生かして世の中にまだない新しい製品やサービス、新しい市場を生み出し続けています。

最近、開発された製品やサービス、新しい市場を築いた事例などがありましたら教えてください。

最近のサービスでいうと、『Loveinn Japan』でしょうか。これは、訪日外国人向けのレジャーホテル紹介サイトなんですが、外国人の方をレジャーホテルへ送客するための取り組みを行っているところは、他にはないのではと思います。

それから、イノベーション事業部が担当するフェリー運航会社の自動チェックインシステムは、アルメックスが新しい市場を切り拓いた一例と言えるかもしれません。このシステムは自動発券機の標準機能である乗船券の発券はもちろんのこと、予約情報の確認や車検証の読み取り機能の導入、船内の食事券や乗船案内、バイク専用の乗車目印の発行などができる、アルメックスが長年培ってきたノウハウを結集させた新しいシステムです。さまざまなパートナー企業さまの力をお借りして、自社開発力とカスタマイズ力を発揮させたシステムになったのではないでしょうか。

自社開発だけではなく、パートナー企業のシステムをカスタマイズするかたちで製品作りをしているのはなぜですか?

アルメックスは、ファブレス企業です。なぜそのようなスタイルをとっているのかというと、お客さまが想い描く製品やサービスを実現するために、いろいろなパートナー企業さまの知見やノウハウを組み合わせて最高の製品をお客さまに提供したいと思っているからです。そうして、お客さまの業態などに合わせて数多くの種類のシステムから最適なものを組み合わせ、一つの製品として完成させる。例えて言うなら、“システムのセレクトショップ”のようなものでしょうか。多くのパートナー企業さまとコラボレーションを行い、一種のオープンイノベーションというような環境で製品作りをしてきたからこそ、数々のお客さまの事業を成功へ導いてこれたのではと思っています。

カスタマイズ力は、アルメックスの特長の一つですね。カスタマイズを行う場合、具体的にはどのようなフローで行うのでしょうか?

お客さまの「こんなものを作ってほしい」というご要望をお聞きしたら、まずはそれを実現するためにいくらぐらいの費用がかかるのか、概算のお見積り書を作成して、お客さまにお見せします。お見積書に承諾していただけたら、そこから初めてカスタマイズがスタートします。
その後は、設計書の段階でお客さまに製品について検討していただくこともあれば、プロトタイプのようなものを作って実際に見てもらいながら、進めていくこともあったりとお客さまに応じてフレキシブルに開発を行っていきます。

また、ホテル管理システムの場合には、お客さまからご要望をいただいてカスタマイズをするというよりは、「来期はこの部分に新しい機能を加えましょう」というように提案をして、定期的にカスタマイズし続けるというかたちで常に品質改良を重ねています。

自動精算機を例にした場合、どのようなカスタマイズができるのかを教えてください。

自動精算機のカスタマイズの種類を、A、B、Cの三つのレベルで分けるとします。その場合、Cレベルにはプログラムの変更を伴わない画面変更のようなカスタマイズが入ります。Bレベルには、プログラムの変更を伴うカスタマイズが入ります。ホテルでいえば朝食券の途中購入、病院でいえばアンケート機能の追加といったものが、これまでにありましたね。

Aレベルには、生体認証機能や電子マネーなどの決済機能の追加、駐車券との連動機能などが入ります。ですが、最近はフィンテックという言葉があるように、決済の仕方も多様化してきている時代です。近いうちに、電子マネーの支払いニーズはもっともっと増えていくはず。その時には今のようなカスタマイズという形ではなく、自動精算機の標準機能として搭載できるようにしたい。それも、私たちにとっては大きな意味でのカスタマイズなのではと考えています。

開発本部を中心とした、アルメックスの今後の取り組みについて教えてください。

生産性向上のための取り組みとして、製品テストの自動化や大量にあるデータの分析作業をロボットにさせるといった、人が介さなくてもいい部分の自動化を社内全体で進めています。そうして、人が介することで生まれる齟齬をなくして業務の標準化を目指します。その分、社員はこれまでよりも多くの時間をお客さまとのコミュニケーションの時間にあてるなど、人の力が必要な部分にもっと力を入れていけたらと考えています。

アルメックスはこれまで、数多くのお客さまの事業成長のお手伝いをしてきました。今では日本全国に展開されている数々の大手ホテルチェーンさまも、90年代後半にホテルビジネスを始められた頃からのお付き合いをさせていただいています。こういったホテルさまが、日本でも指折りのホテルとなられたことは感慨深いですし、私自身も誇らしい気持ちになります。そんなお客さまの成功は、私たちアルメックスの喜びでもあります。

今後も、これまで以上にお客さまのご要望を拾い上げることはもちろん、お客さまが期待する以上のプラスαのものづくりをしていきたい。そうして、価値ある製品やサービスを未来に生み出し続けていきたいと思っています。

本記事に登場する製品についてのお問い合わせ先

訪日外国人向けのレジャーホテル紹介サイト『Loveinn Japan』
(ITシステム事業部)

TEL : 050-5811-6020

フェリー運航会社の自動チェックインシステム
(イノベーション事業部)

TEL : 050-5811-6431