会社案内

アルメックスの取り組み

株式会社アルメックス
取締役 常務執行役員 ホテルシステム事業部長
田畑 和弘

――昨年、創立50周年を迎えたアルメックスの特長や強みを教えてください。

アルメックスは自動精算機のパイオニアとして、これまでに数多くのビジネスホテルさまにソリューションを提供してきました。今では、日本の名だたる主要チェーンホテルさまを始め、自動精算機のシェアは70%以上。ホテル管理システム「Wincal」も、ビジネスホテル業界の中でトップになりつつあります。また、昨年は創業50周年を迎え、“テクノホスピタリティを世界へ”という新たなスローガンを胸に、社員が一丸となって新しいステージへ挑戦し続けています。

そんな私たちの大きな特長は、自動精算機やホテル管理システムなどホテル運営に関わる機器やソフトウェアをトータルで提供できること。お客さまのチェックインからチェックアウトまで、全体のソリューションをワンストップで提案できる唯一の企業として、ホテル運営を支えてきました。また、ホテルさまによって規模もお客さまニーズも千差万別。それぞれのホテルさまに合わせてカスタマイズしたシステムを構築することも、私たちの強みの一つになっています。納入後も、ホテルシステム事業部に在籍する多数の技術スタッフが日々ホテルさまをサポートすることで、多くの信頼を得てきました。

――ソリューション提案やサポートは、実際にどのように行われるのでしょう?

自動精算機やホテル管理システムの導入についてお話をする前に、まずはそのホテルさまとしっかり向き合い、現状や今後の展望についてお伺いし、ホテル運営のオペレーション部分から提案をさせていただきます。ホテルのIT化に向けて、お客さまの導線を視野に入れた自動精算機の設置場所を考えたり、ホテルスタッフの用途に合わせてホテル管理システムのカスタマイズをしたり、トータルで設計を行っていきます。また、すでにIT化を進められているホテルさまの場合には改善点を見つけ、スタッフのみなさんの業務効率化やお客さまの満足を叶えるシステムになるよう、ご提案していきます。

そうして、アルメックスとホテルさまとの永いお付き合いが始まります。私たちは頻繁に担当者の方とやりとりを行い、どんなに細かな問題点も見逃しません。万が一システムに問題が出たとしても24時間365日、技術スタッフがホテルさまをサポートします。

――東京オリンピック開催に向けて、活況を見せるホテル業界。2020年に向けて進めている取り組みはありますか?

2020年に向けて年々海外からいらっしゃるお客さまが増えていて、ホテルさまからも訪日外国人客の方へ向けたシステムについて問い合わせを受けることが多くなってきました。アルメックスでは、そうしたご要望にお応えするためのソリューションももちろんご用意しています。その一つが、自動精算機の多国語対応です。日本語、英語、中国語、韓国語と幅広く対応しています。その他には、「自国語で自国のテレビ番組を見たい」という方のために海外衛星放送IP伝送サービス導入の提案も行っています。

また、訪日外国人客に限定するのではなく多くのお客さまに使っていただけるシステムとして電子宿泊台帳「Sign Up」や、IoTを活用したシステムもこの春にリリースする予定です。

――IoTを活用したシステムについて、詳しく教えてください。

間もなく、人工知能を搭載したソーシャルロボット「unibo(ユニボ)」をフロントに置いて、ホテル周辺の観光スポットやお食事場所をご案内するサービスを開始します。また、お客さまが宿泊されるお部屋の中ではUSENを活用したBGMを流すことができ、「おやすみ」と言えば明かりを消してくれ、「暑い」と言えばエアコンを調整してくれます。ぜひ、たくさんのお客さまに実際に「unibo(ユニボ)」を体験していただきたいですね。

もう一つはまだ実証実験の段階ではありますが、スマートフォンを使ってお部屋の管理ができるシステムを開発中です。これは「スマートフォンで鍵を開けられるようにしたい」というホテルさまのご要望を汲み取ったもの。IoTシステムの企画開発を行う企業との共同開発の上、誕生しようとしています。これらのシステムが、ホテルスタッフのみなさんの手間を少しでも減らすことができるソリューションとなり、スタッフのみなさんがよりお客さまへの接客に注力することができるようになればと願っています。

――その他に、現在開発中のシステムがありましたら教えてください。

ホテルを予約する段階からホテルを出るまでを、すべて自動で行うオートメーションシステムを開発中です。具体的には、お客さまがスマートフォンのアプリを使ってホテルの予約を行い、ホテルに着いたらスマートフォンを自動精算機にかざしてチェックイン。滞在中は、そのスマートフォンやICカードが鍵の代わりになります。ホテルを出られる際には、フロントでキーを返却する必要がないので、お客さまはお帰りまでゆっくりとおくつろぎいただけますし、ホテルスタッフのみなさんにとっても業務の効率化につながるのではと思っています。

――活況のホテル業界の中で、アルメックスは今後どのような存在になっていくのでしょうか?

2020年の東京オリンピックに向けて、ホテル業界全体が盛り上がりを見せています。一方で深刻な人手不足の問題がありますが、旅館業法改正の動きがあり、IT技術などを活用して本人確認ができる場合に限って、フロントを設置しないことも認められる可能性があります。省スペース化、業務効率化を進めるホテルさまにとっては大きな転機となることでしょう。今後はこの法改正によって、チェックイン・チェックアウトをIT化する宿泊施設が増えるかと思います。その時、私たちの“テクノホスピタリティ”で、ますますホテルさまのお力になっていけるのではと考えています。

最近では、ビジネスホテルやカプセルホテルだけではなく、シティホテルや旅館といった宿泊施設にもソリューションを提供させていただくようになりました。私たちはこれからも、さまざまな技術でホテルさまのホスピタリティを向上させる“テクノホスピタリティ”の精神を胸に、ホテル業界全体を支えていく存在になっていこうと思っています。