アルメックスの取り組み

新しい領域の開拓とともに、女性が輝ける会社へ。
アルメックスが目指す次の10年

常務執行役員 CSO 程 菲菲晋

常務執行役員CSO 程 菲菲

女性社員の増員、女性視点での商品開発を促進

CSO、そしてアルメックス初の女性役員ということですが、これまでのご経験を踏まえ、アルメックスでの程さんのミッションを教えてください。

まず、私は生まれも育ちも上海で中国国籍ですが、22歳の時に留学で日本に来て以来、23年間ずっと日本で暮らしています。キャリアとしては、大手電機メーカーの半導体のマーケティングから始まり、外資系のコンサルファームでのマネジメントコンサルタント、日系大手ヘルスケアメーカーの海外子会社の社長、といったことを経験してきました。

常務執行役員 CSO 程 菲菲

そんな中、私がアルメックスに入社したきっかけは、馬淵社長の「一緒にアルメックスを女性が輝ける会社にしていきませんか?」というお誘いでした。社長いわく「この会社は58年の歴史の中で男性がほとんどを占めている状態で、女性社員、管理職も少なく、当然、女性役員もいない状態です。女性社員を増やしていきたいが、どのように支援したらいいのかわからないのです」と。その上で、女性社員が日々何を感じ体験しているのか、働く上でどんな悩みを持っているのか、経営層からもっと理解し、サポートしていきたい、という社長の想いに感銘を受けました。

そのような背景もあり、アルメックスにおける私のミッションの一つは、女性社員を増やすことです。そして、それぞれの才能を活かせるように働く環境を整えるだけでなく、女性役職者の育成、キャリアパスのサポートなどを行っていくことになります。もちろん、ビジネス的な意義もあります。アルメックスの製品・サービスは、ホテル、病院、様々なレジャー施設に使っていただいていますが、そのユーザーの半分は女性です。ですから、商品企画、開発、サービス提供の中に、女性視点をもっと取り入れていくことは、ビジネスの拡大、成長につながると考えています。

女性社員を増やし、女性の活躍の場を広げていくために、具体的にはどのようなことを行っていきますか?

今、アルメックスの社員約700名の内、約100名が女性社員なのですが、その一人一人に1on1でインタビューを始めています。彼女達を取り巻く会社の状況、働く環境、キャリアなどについてそれぞれの話を聞いていく予定です。会社の経営層として、現場の声を聞き、課題をまとめて一つ一つ解決していくことは大切だと考えています。
私の過去のキャリア経験の中では、結婚、出産、子育てがありながら、女性も男性に負けない仕事をして輝いている、リーダーとしても活躍している、そんなロールモデルをたくさん見てきました。私自身も育児をしながら、キャリアを積んできました。ですから、女性社員の皆さんにも、ヒアリングを行った上で、古い固定観念は手放していただきたいと思っています。そして、会社として、新しいチャレンジの場や研修、女性社員同士の情報交換の場など、仕組みをどんどん作っていきたいと考えています。

インバウンドの再始動とバリューサイクルの完備、新規開拓

CSO(Chief Strategy Officer)として、今後どのような戦略を考えていますか?

短期的には、インバウンド需要に対応する製品・サービスを増やしていきます。昨年のコロナ対策緩和以降、日本への旅行客が急速に増えており、2023年はコロナ以前の水準を上回る予測となっています。これは大きなビジネスチャンスですので、この勢いのあるインバウンド需要の市場で、しっかりとプレゼンスを高めるアクションをとっていく。そのために国内外のパートナーの開拓に注力し、コラボレーションの輪を広げる活動が必要となってくると考えています。
中長期的には、私たちの提供するバリューサイクルをさらに強化し、新しい領域、インダストリーを開拓していきたいと考えています。非接触・非対面、キャッシュレスがますます進んでいく中、【集客 → 認証 → 使用 → 精算 → 管理 → 分析】というバリューサイクルを一気通貫で、それぞれのシーンに完備させていくことが重要だと考えています。そしてホテルや病院、レジャー施設だけではなく、新たな利用シーン、場所を増やしていきたいです。

常務執行役員 CSO 程 菲菲

加えて、USEN-NEXTグループ全体のシナジーを拡大するということも戦略的に重要です。元々、アルメックスと、USEN-NEXTグループの顧客層はあまり被っていませんでした。なので、アルメックスの顧客層を新しく開拓していくこと、グループ顧客にアルメックスの製品・サービスを紹介していくことでシナジーをより発揮できると考えています。また、グループ内での協働は顧客開拓だけではなく、例えば企画などでも可能です。2023年3月には、アルメックス、USEN、USEN Mediaが共同で、インバウンド再始動に向けた地域の観光イノベーションセミナー「USEN-NEXT Tourism Design Lab」を開始するなど、そういった活動も行っていきます。

「あるべき姿」を追求していく

ALMEX WAY に関してはどのように考えていますか?

私が一番感銘を受け、最も大切にしたいと思ったのは、「あるべき姿を追求する」という基本スタンスです。仕事をしていく上で、挫折や失敗はたくさんありますが、その原因は「正しい戦略を知らなかった」ではなく、「あるべき姿を追求しなかった」ではないかと思います。混乱や問題がある中では、人間はつい妥協して、簡単な道を選んでしまいがちです。だからこそ、「あるべき姿を追求しましょう」という考え方は、つまり「強い信念」を持つことだと思います。

常務執行役員 CSO 程 菲菲

「最後までやり抜く」というのが私のモットーなので、この「あるべき姿の追求」は、とても共感したメッセージでした。ALMEX WAYで、企業としての価値、あるべき姿が定義されていますので、このあるべき姿を最後までやり抜くというのは、私たちのミッションだと思っています。私自身もそうですが、社員の皆さんも何か迷った時は、いつも原点に戻って、そもそも何をしたいのか? 何を届けたいのか? 初心に戻って自分自身に問いかけて欲しいと思います。

そして最後にもう一つ。結局、私たちがビジネスで何を考えないといけないのかというと、アルメックスの技術を使って実現できる心地良さのポイントは何なのか? そしてその心地良さを実現するために、どんな技術が必要か?というこの 2つの問いに尽きます。つまり、ALMEX WAYのいう「テクノホスピタリティ」を追求していくために重要な、この2つの問いを考え抜いていきたいと思います。

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